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田中 康平 / りはぷるデイサービスセンター

 

“リハビリの魅力と理学療法士・作業療法士・言語聴覚士のコトをできるだけ詳しく、わかりやすくお伝えするインタビュー記事です。
今回は、りはぷるデイサービスセンターで作業療法士として勤務する田中康平さんにお話を伺います。”

 

― 作業療法士のお仕事を一言で表すと?その一言に込められた想いもお教えください。

田中

その人の人生に寄り添う仕事。
作業療法士は個人が周囲の環境や社会に適応するためのお手伝いを行います。その人の今までの経験や、習慣、大切にしていること等を参考に、大切にしながら、現在の心身状況に合わせて、作業療法を通して生活を支援します。リハビリというと「してもらう」というイメージが強いかと思いますが、作業療法は対象者が主体的に、自らが考えながら行うものです。そこに寄り添って、色々な方法を用いて支援するのが作業療法士の仕事だと私は思っています。

 

― 作業療法士を目指したキッカケは?

田中

母が元々看護士であり、母の働く姿を間近で見て医療関係の職業に興味がありました。特に作業療法士は身体分野はもちろん、精神分野や他にも様々な分野で活躍していると知り、すごく可能性を秘めている職業だと感じ惹かれました。また、高齢者と関わることが多い職業だということも知り、元々、私は幼いころからよく祖父母に可愛がってもらっていたこともあり、高齢者の方々が喜んでくれる仕事をしたいと考えたのも動機の1つです。

 

― 現在の仕事の内容は?主な対象疾患、年齢層、重症度なども。

田中

仕事内容

現在、私は半日型リハビリ専門のデイサービスで勤務しています。定期的な評価を行いながら、心身機能、生活機      能面の向上を目標に、作業療法士としてマンツーマンの個別リハビリを中心にサービスを提供しています。

対象疾患

主に老年期疾患。脳卒中、大腿骨頸部骨折後、脊柱管狭窄症、腰椎圧迫骨折、膝関節TKA手術後、パーキンソン病、関節リウマチなど。

年齢層40~90歳代

重症度主に要支援レベル

 

― 自分の得意分野は、長所は?

田中

得意、長所といえるかどうかはわかりませんが、しっかりと、利用者様の話を聞くことを心掛けています。その日の調子はもちろんのこと、現在、困っていること、不安に感じていること、生活習慣等、まだまだ、挙げればきりがないくらい、リハビリを進めていく上で必要な情報は利用者様のお話の中にたくさん含まれています。利用者様と協働的にリハビリを進めていくには必ず必要なことだと私は考えています。

 

― 参加している勉強会は?内容もお教えください。

田中

勉強会名LFP現場塾

内容

得た知識を実際の現場で活用するための自己決定に必要となる「主体性」にフォーカスを当て、また、グループディスカッションを通し能動的な学習を行い、日々の臨床現場でのクライアント利益に繋げることを目標とした研修会です。6回コースで行っており、臨床推論から、統一した身体評価、また、評価から得られた事実に対する検証作業の過程をシンプルに分かりやすく学ぶことができます。6回コース終了後も、現場塾性はスキルアップセミナーと称し、各局所部位の評価、アプローチを深く学べる機会も与えられます。

勉強会名FSA(Resta)

内容

FSAとは、リハビリテーションを通した社会貢献を行うとともによりよいリハビリテーションの提供を行うための支援を行うとういう理念の基に活動をしている団体です。その中でも、僕がよく参加しているRestaは著名な講師の方の、密度の濃い講義を1日間かけて行われ、尚且つ低価格で参加できる研修会です。月に1回程度実施されています。

 

― 療法士免許以外で取得している資格は?内容もお教えください。複数ある場合は代表的なものを。

田中

資格名AMPS認定評価者

内容

AMPSとは、技能による作業分析的視点から作業遂行の質と作業遂行能力を同時に評価する、約15万人のデータに基づき(2013年現在)国際的に標準化された観察型のADL/IADL評価法です。 作業遂行の質は対象者の運動技能とプロセス技能で評価をします。AMPSは、対象者中心の作業療法を実践する作業療法士(専門分野を問わない)の治療介入計画や効果判定に適した評価法といえます。

 

― 将来の夢は?

田中

まず、一番はImpro Both株式会社りはぷるが事業展開をしていくことが私の夢です。事業展開していくなかで、様々な分野に関わらせて頂けたらと考えています。また、質の良いリハビリ、サービスを提供していくなかで、経験を積むことももちろん必要ですが、研修会への参加、発表等自己研鑽をしっかり行っていき、学んだことをクライアントに還元していくことが大切だと考えます。そうすることで、現在、世の中にはまだ浸透することができていない「作業療法」を広めていけたらと考えています。一般の方々にはもちろんのこと、医療従事者の他職種の方々にも、作業療法士は様々な分野で活躍できることを示していき、「作業療法」の理解を広め、多くの人に作業療法士を頼りにしてもらえるように日々励んでいきたいと思います。

 

― 貴重なお話、有難うございました!

 

りはぷるデイサービスセンター

 

 

 


 

田中 康平 / KOHEI TANAKA

ImproBoth株式会社 りはぷるデイサービスセンター 勤務 / cure space RehaPro 勤務

資格:作業療法士、AMPS認定評価者

活動:りはぷる職員として、小竹町役場転倒予防体操教室講師を務めている。

 

2012年3月 福岡和白リハビリテーション学院 卒業

2012年4月 福岡和白病院 入職

2016年4月 りはぷるデイサービスセンター 入職