デイケア・デイサービスの選び方

デイケアは通所リハビリテーション、デイサービスは通所介護といいます。

デイケアは介護老人保健施設や病院などの施設が運営するサービスで、必ず医師が配置され基本的にリハビリを行っているのが特徴です。

医学的管理が必要な方に向いている介護保険サービスと言えます。

デイサービスは、日常生活支援が必要な人が食事、入浴などの支援のほか、レクリエーションや機能訓練等を行います。どちらのサービスでも食事や入浴等の日常生活支援は受けられますが、あくまでもデイケアの主軸はリハビリであるとされています。

しかし、近年においてはデイサービスにおいても療法士が常駐して短時間の機能訓練を集中的に行う「リハビリ特化型デイサービス」が増えており、両者の違いであるリハビリにおいて大きな差がなくなりつつあります。

デイケア・デイサービスに限らずそれぞれの事業所によって様々な特色がありますので、情報をチェックして自分に合ったサービスを選びましょう。

 

> リハビリ施設紹介

 

当サイトでは、デイケア・デイサービスを選ぶ際の基準となる指標として以下のポイントを挙げました。

 

デイケア・デイサービス

療法士の人数 平均経験年数 個別リハ ( 個別機能訓練 ) その他加算 食事と入浴
??名
PT?? OT?? ST??
平均??年
対象:要支援
時間:20~30分
認知症:有
口腔機能:無
食事:有
入浴:無

 

ここでいう療法士とは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)を指します。

PT:Physical Therapist  OT:Occupational Therapist  ST:Speech Therapisut

各職種の詳細、違いなどは実際のインタビューページを参考にしてください。

> リハビリ療法士インタビュー

療法士の人数が多い、それぞれの職種が相当数配置されているということであれば、多くの専門的なリハビリを受けられると思います。

特に、病院での医学的リハビリテーションにおいては各疾患とその発症時期によりリハビリを受けられる期間は限られているので、その限られた期間に少しでも多くのリハビリを受けることが重要です。

しかし、注意すべきなのは、病院の規模に対して療法士の人数が適当であるかどうかです。

例えば10名の療法士がベッド数100床の病院に勤務している場合と、100名の療法士が2000床の病院に勤務している場合とを比較すると、ベッド数に対して療法士の人数の割合は前者が10%、後者は5%となります。

一概には言えませんが、この割合が高いほどリハビリに注力している病院であるという一つの指標になると思います。(*注意 ベッド数には通院患者は含まれない為、リハビリ通院患者が多い病院には当てはまりません。)

ここでいう療法士とは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)を指します。

リハビリ療法士の平均経験年数に注目しましょう。

各療法士が1人前とされる目安は3~5年と言われています(各協会が定める新人プログラム基礎講座終了の目安による)。

その中でも、長く経験を積んでいる療法士ほど医学的・専門的知識・技量を積み重ねている傾向が高いと言えるかもしれません。

ただ、注意すべきは必ずしもそうではないということです。惰性で長く勤務している人よりも、毎日様々な研修会に参加したり、あるいは催したりと日々自己研鑽に励んでいる若い療法士の方が…ということがあります。

また、優秀な年長者は年数が経つにつれて病院等の施設で管理職となるケースがあるため、臨床現場を離れる場面が増える傾向があります。

平均経験年数という客観的な数字と併せて、個々の療法士の情報を知ることもお薦めします。

> リハビリ療法士インタビュー

冒頭でも述べましたが、やはりリハビリ目的でサービスを利用される方は個別リハビリ(個別機能訓練)を望まれています。

1対1のリハビリ、あるいは少人数グループでのリハビリプログラムの有無と実施時間を確認しましょう。実はこれらはリハビリ療法士以外の看護師や介護福祉士が行う場合も有ります。
リハビリ療法士によるリハビリを希望の場合は、リハビリ療法士の配置状況も併せて確認してください。

> リハビリ施設紹介

痛みや運動機能に関わる身体機能アプローチ、食事や着替えなどの日常生活動作改善アプローチ、散歩や園芸などの余暇活動や家事動作の再獲得を目指すアプローチなど、行うリハビリ内容は様々です。それぞれの施設の特色をチェックしましょう。

デイケア・デイサービスには、個別リハビリ(個別機能訓練)以外にも様々なサービスがあります。ここでは特にリハビリに関わる項目を紹介します。

認知症ケア:認知症の診断がある方に対し、その方の特性や希望に応じたサービス提供を行っている。その為のリハビリ療法士の勤務体制などサービス提供体制を準備している。

口腔機能ケア:言語聴覚士、歯科衛生士または看護職員を1名以上配置し、口腔機能の低下している者、またはその恐れがある者に対し、口腔機能改善に関するアプローチを行っている。

それぞれのサービス内容は施設によって特色があります。あなたの必要とするサービスのをチェックしましょう。

> リハビリ施設紹介

デイケア・デイサービスにおいて、リハビリに特化した施設は食事や入浴サービスを実施せず、短時間のサービス提供のみを行っています。

あなたが食事や入浴を望むのか、それともリハビリのみの短時間サービスを望むのかによって、それぞれの施設を選択しましょう。

> リハビリ施設紹介