精神分野リハビリの選び方

精神分野リハビリは、医療機関における精神科にて、精神障害、精神疾患、依存症、睡眠障害、認知症などを主な診療対象とします。

それぞれの疾患による活動制限(障害)の回復を支援し、社会参加と生活の質の向上をサポートすることが精神分野リハビリの役割です。

当サイトでは、精神分野リハビリを選ぶ上での基準となる指標として以下のポイントを挙げました。

 

精神分野

療法士の人数割合 平均経験年数 精神リハ経験年数 指定医 デイケア併設
??% ( ??名 / ??床 )
PT?? OT?? ST??
平均??年 平均??年

 

ここでいう療法士とは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)を指します。

PT:Physical Therapist  OT:Occupational Therapist  ST:Speech Therapisut

各職種の詳細、違いなどは実際のインタビューページを参考にしてください。

> リハビリ療法士インタビュー

療法士の人数が多い、それぞれの職種が相当数配置されているということであれば、多くの専門的なリハビリを受けられると思います。

特に、病院での医学的リハビリテーションにおいては各疾患とその発症時期によりリハビリを受けられる期間は限られているので、その限られた期間に少しでも多くのリハビリを受けることが重要です。

しかし、注意すべきなのは、病院の規模に対して療法士の人数が適当であるかどうかです。

例えば10名の療法士がベッド数100床の病院に勤務している場合と、100名の療法士が2000床の病院に勤務している場合とを比較すると、ベッド数に対して療法士の人数の割合は前者が10%、後者は5%となります。

一概には言えませんが、この割合が高いほどリハビリに注力している病院であるという一つの指標になると思います。(*注意 ベッド数には通院患者は含まれない為、リハビリ通院患者が多い病院には当てはまりません。)

ここでいう療法士とは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)を指します。

リハビリ療法士の平均経験年数に注目しましょう。

各療法士が1人前とされる目安は3~5年と言われています(各協会が定める新人プログラム基礎講座終了の目安による)。

その中でも、長く経験を積んでいる療法士ほど医学的・専門的知識・技量を積み重ねている傾向が高いと言えるかもしれません。

ただ、注意すべきは必ずしもそうではないということです。惰性で長く勤務している人よりも、毎日様々な研修会に参加したり、あるいは催したりと日々自己研鑽に励んでいる若い療法士の方が…ということがあります。

また、優秀な年長者は年数が経つにつれて病院等の施設で管理職となるケースがあるため、臨床現場を離れる場面が増える傾向があります。

平均経験年数という客観的な数字と併せて、個々の療法士の情報を知ることもお薦めします。

> リハビリ療法士インタビュー

ここでいう療法士とは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)を指します。

リハビリ療法士としての平均経験年数は上記にも挙げましたが、精神分野リハビリの経験年数にも注目です。精神分野リハビリは専門的な精神疾患の知識に基づき、対象者の微細な心身状況・環境の変化にも対応する必要がある分野です。細かな対応の1つ1つが症状の変化に影響を及ぼす可能性があるため、より多くの専門的知識と経験が重要となります。

> 施設紹介はこちら。

精神保健指定医とは、1987年の精神保健法改正によって定められた、人権上適切な配慮を必要とする精神科医療において、患者の人権を擁護する上での国家資格です。

臨床経験・研修など所定の要件を満たす医師の申請に基づいて、厚生労働大臣が指定します。

この資格により、指定医は精神疾患の患者の強制入院の要否などを判断することができ、精神疾患の医療的な診察や判定、入院期間など、より専門的な職務を行うことができます。

そのため、精神分野の医療に特化した精神保健指定医が多く在籍する病院を選ぶことは、1つの大きなポイントと言えます。

> 施設紹介はこちら。

精神科デイケアとは、日中様々な活動を通して疾患の治療を促す在宅通所サービスです。

社会活動との関わり、コミュニケーションスキルの再構築、集団生活体験、就労や進学(復学)といった目標管理、生活リズム改善等の支援を行います。

精神科デイケア利用の可否は主治医の判断であり、症状増悪などの経過観察も必要であるため、入院していた、あるいは通院する病院が併設するデイケアを利用するほうが治療計画は円滑になる場合が多いです。

また、デイケアごとに行う活動内容や特色は異なるため、ご検討の際は、事前に施設ごとの細かな情報をチェックしてください。

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